ビューティフルライフDVD

 子供のころ、学校での自己紹介が一番の苦痛だったという。「自分でも自分の性格が分からないのに、みんなに分かってもらえるはず、ないでしょ?」。この、うまく説明できない“無色透明”さこそ、天性の女優の証なのだろう。

 ドラマは、末期のがんを患い、余命いくばくもない母親と最後の一日をともにする、父親と三姉妹の家族の物語。脚本家、北川悦吏子が初めて書き下ろしたホームドラマで、三姉妹の長女、琴子役を演じる。北川脚本の主演は、平成12年「ビューティフルライフ」以来だが、「相変わらず、テンポがよくて、気持ちよかったです」と、10年ぶりのタッグを喜ぶ。ビューティフルライフ

 印象に残ったのは、母親が「食べたい」といった肉じゃがを、三姉妹が作る場面。「作りながら、お母さんのことで争い、仲直りして、一歩進んで。うーん、お母さん、よくぞここまで育ててくれましたね、っていうすてきなシーンでした」

 収録では、家族への思いも新たにした。「せりふに迷ったとき、自分の母親だったら、何て言うかなって考えた」。母親が妊娠を打ち明けた二女のおなかに触れるシーンも、「猛烈に感動しました。母親ってあんなに喜んでくれるんだなって」。昨年、劇作家で俳優の長塚圭史と結婚した自身と重ね合わせた。

ビューティフルライフ映画

 「想像もしない役をもらうと、燃えるタイプ」。7年の「愛していると言ってくれ」でヒロインを務めたすぐ後、違うタイプの役を演じた。それについてファンから「イメージを壊さないで」と批判された一方で、「一つの役に縛られないサイクルを確立できた」。今は、自分の未来や可能性を覗いてみたいと思う。